小児科医の考えとしては

病院の診療科は多種多様にあり、症状に合わせて診療科を選ぶことになります。
子どもの病院の受診で気になることのひとつが、小児科と内科のどちらの診療科を受診するべきかというものです。

幼稚園児以下といった明らかに幼いと言える年齢の子どもの場合は小児科だと迷わず判断する人が多いですが、子どもが大きくなるにつれて、小児科の受診を嫌がることも増えます。
小児科と内科では扱う薬の種類や対処方法などが異なることからしっかりと選ぶべきだと思われがちですが、医師や病院によってどちらを受診するべきかの判断は異なるので、そこまで厳密に考える必要はありません。

小児科の医師の多くは、小児科を受診するのは一般的に15歳程度までと考えています。
しかし、これよりも幼い小学校高学年程度の子どもであっても、自分の症状を明確に伝えることができるのならば、内科を受診しても問題ないと考える医師も多いです。
そのため、子どもの意志や病歴、病院の判断基準などを加味して考えると良いというのが小児科医の考えです。
ただし、新生児から3歳程度の子どもの場合は小児科を受診する必要があります。
子どもは大人とは体の大きさやかかりやすい病気というものが異なり、特に3歳以下の子どもはそれが顕著です。
そのため、小児科の方が適切な処置を受けることができます。

小児科から内科へと移行する際の注意点としては、紹介状を書いてもらうというものが挙げられます。
子どもの症状をしっかりと内科へと引き継いでもらうために、小児科の医師に内科への医師へと渡す紹介状を書いてもらうとそれまでの病歴や治療歴がすぐにわかるので、スムーズな治療に役立つでしょう。